CARMILLA


 ロシアの人々は
その者たちを
チェルノボーグ
(黒い神)と呼んで怖れた





2002年
1(土)19:00〜 
(日)13:00〜/17:00〜
倉敷市芸文館アイシアター

前売1500円  当日1800円

作・演出 戸建 一太朗
出演 琴蕗 百合音 (秘宝館昇天堂一座)
芭蕉院 弥勒 phantom six
住吉 泰征 (岡山大学空手愛好会)
水月 ナオミ (CARATプロジェクトカンパニー)
葛波羅 踏馬 (秘宝館昇天堂一座)
菜和 城 (秘宝館昇天堂一座)
照明 澁澤 竜胆 phantom six
こだわりのある者たちが、美学を貫いて創り上げた作品は
妖しい魅力で観客を撃った。
美しい・・・実に綺麗な芝居だった。

アイシアター中央に設えられた舞台と紗幕を存分に使った照明、
デザイン・センスの良い衣装、選び抜かれた音楽。
役者の動きやアンサンブル、殺陣も良く練られ、
四方に向けて放たれるセリフも落ち着いていた。

張りつめた緊張感のあるストーリーはファンタジックな歴史を描き、
観客の多くを感動させた。

かつて秘宝で上演された
戸建一太朗の『清滝の双子の姉妹』
『マドンナ・デル・ポポロ』、 映像化した『ひよこの恩返し』にも共通する
個人の"想い"、それを利用する悪意と、超然たる"神"のモチーフが
ここでは「黒い神(文明)」と「白い神(自然)」のどちらを選ぶか?
という問いに 結晶してしめされた。

"どちらも選べない"中途半端さが来るところまで来た・・・
とのメッセージを現代に突きつけているように思える。
ロシア革命は
キリスト教を追い払うために
チェルノボーグ=吸血鬼が起こした
とのアイデアは新鮮だった。

終幕の軍用ヘリコプターの
ローター音・・・

ゴシック・ホラーであり、
広義のSFとしても面白いものだった。

この力作を観て次回作へ期待する。
さらに進化して、
再び舞台に美の世界を・・・・と。


【白神貴士】








お陰様で
沢山のお客様に
楽しんでいただけました。

お客様
そして、この舞台を創るのに
力を貸してくださった皆様・・・・
ありがとうございました。

また、お会いできる日を
楽しみにいたしております。

  

LIMITED TERM THEATER COMPANY

仔羊の食卓

lambs table

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