作・白神貴士 秘宝館昇天堂一座/演出・葛原昇

「綾錦唐獅子変化」と「ラーギニー」、この二つの芝居は、

94年の最初の「定期公演」で上演された短い芝居、

宇治拾遺物語の中の天竺(古代インド)の短い説話

=スリランカの建国神話を元に珠酉娘娘が創作した

「ラーギニー〜獅子と姫君とその息子の物語」を原形に

秘宝館昇天堂一座の座員たちのブレイン・ストーミングで

産み出された物語である。本来、前編・後編となっても

不思議でないそれぞれを白神貴士と珠酉娘娘が脚色、

まったく違う構成・配役・演出で舞台化されたものである。



「綾錦・・・」は江戸の歌舞伎小屋、中村座の楽屋で、

若き日の鶴屋南北が時空を超えてやってきた予言者

“ノストラダムス”と出会い、芝居のネタにしようと思って

天竺はマサラ王国で起こる獅子に変えられた戦士と

姫君の数奇な恋の物語を幻視するという粗筋で、

人形劇のブラックシアターをヒントに、衣装小道具

大道具を廃し、暗闇に出没する役者の顔と手、

タイミング・表情・せりふを頼りにお客様がイメージを

膨らませて楽しむという昇天堂一座でも初めての方式で

上演された。画像だけから舞台の様子を伺うのは困難だが

葛原のスピードとテンションを重視した演出とあいまって

成功、観客の好評を博していた。



(アンケートより)


役者がト書きもしゃべっててびっくりしました。というより、
こういう舞台を見たのが初めてなのですが、すごくミリョク的でした!
(18歳女性)


今までにない演出でわかりやすく面白かったです。
(31歳男性)


人間が大きくなっていると思った。自信を持っているとも思った。
時々 音が観えたとも思った。
(29歳男性)


とてもよかったです。また見に来たいです。
(12歳女性)


1・3部−面白かったー!!最近難解なのが多かったので
何はともあれHappyEndは大好きです。1部のやり方が
新しくて、でも入りやすくてすごく良かった。2部でキャストが
変わったのもすぐなれました。
(26歳女性)


今までで1番良かったです。第1部の構成がとてもユニークでしたし
ストーリーの展開も1番わかりやすかったっす。
(32歳女性)



CAST

伊之介(鶴屋南北)・・・葛波羅 踏馬

ノストラダムス・・・住吉 誓

ラーギニー・・・琴蕗 百合音

ワルギニー・・・珠酉 娘娘

ムトゥ/ロッコ・・・星 飛登美

ビータ・・・鷹塚 清麿

国王/座頭・・・松竹梅 雅

ナレーター・・・山神 新樹




BACK